ニュース詳細
僕の知り合いの女性ミ
僕の知り合いの女性ミュージシャン。音楽に専念するあまり、自己破産までしているほどの音楽バカなのだが、彼女が以前僕にこんなことを言っていた。
「音楽が好き過ぎて、私音楽になりたいんです」
おそらく昨晩転んで頭でも打ったのだろう。
病院でも紹介してあげた方が良いかもしれない。
いや、もしかしたら幼少期に親の愛情が足りなかったのかもしれない。
ギュッと抱きしめてあげようか、と当時の僕は本気で思ったものだ。
そんな僕も大人になり、今では彼女の気持ちが理解できる。
それくらい音楽が好きで好きでどうしようもないのだ。
僕にとって、はたしてそういうものがあるのだろうか?
おそらくそれはビールかもしれない。
こういう仕事をしているのでアルコールに関しては、普通の人より詳しい知識を持っているのは確かだが、そういうことではないのだ。知識などどうでも良い。
ただ単に飲むのが好きで好きでしょうがないのである。
いや、その表現はある面では確かに正しいが、ある面では正しくないだろう。
なぜならビールを飲んでいることにすら僕は気がついていない可能性がある。
ビールの味すら感じていないのだ。
彼女は音楽になりたい、と言った。
僕はビールになりたかったのだ。
いや、既にビールなのだと思う。
だから、ビールを飲んでもビールの味がしないのだ。
なぜなら僕はビールだから。
これは論理的に間違っていないし、おそらくホリエモンですらこの驚愕の事実を否定することは難しいだろう。
何かに似ている?
そう、まさにレゲエの神様ボブマーリーの代表曲「ワンラブ」の世界なのだ。
僕とビールはひとつの愛
僕とビールはひとつの心
ガンジャガンジャガンジャ
あれから10年以上経つが、彼女は今も音楽を続けているし、僕も店を続けている。
追伸
今、「梅酒ビール」ってのを夏季限定でやっているので飲みに来てください。ちなみにガンジャは入ってないです。